2009年6月29日月曜日

道草のすすめ =★★★★=

辰巳 琢郎(著)/角川書店
好奇心あるが故、横道にそれて道草をする。また、そこで吸収したものをすべて自分の身にしていく。著者が、(体験したことを将来に直接役立てることのできる)俳優という職業であるため、このような生き方はわかりやすいが、自分も人間の幅を広げていくために大いに道草をしていきたいと感じた。

2009年6月25日木曜日

ビューティフル・マインド 天才数学者の絶望と奇跡 =★★★★=

シルヴィア ナサー (著), 塩川 優 (翻訳)/新潮社
ゲーム理論でノーベル経済学賞をもらったジョン・ナッシュの生涯のドキュメンタリー。以前に映画も鑑たが、当然のことながら書籍の方が中身が濃く、人間くささがよく描かれている。才能には恵まれていたが、自己顕示欲が強く、わがままな性格が精神分裂症にかかる要因になったのかもしれない。本人は確かに長い年月、不遇の学者だったかもしれないが、最後には病気も完治し、過去の業績が認められるわけだから、恵まれた学者だったと言えるかもしれない。それより、まわりの人間が多大な迷惑を蒙りながらも、暖かく守ってくれたことに感動した。

2009年6月24日水曜日

スローライフ―緩急自在のすすめ =★★★★★=

筑紫 哲也 (著)/岩波書店
経済のグローバル化、競争化社会、効率化が進む現代ではファーストであることが好まれるが、逆にスローなものや文化に人間の生活の豊かさを感じることができるという体制に迎合しない著者らしい考え。単なる昔への回顧ではなく、じっくり時間をかけることでよいものが生まれるということを効率化の名のもとに消し去ってしまってはいけないという主張で、とても共感できる。人間の価値判断は絶対的なものでないという荘子のような表現も出てくるところが面白い。

2009年6月21日日曜日

Back Story =★★★=

Robert B.Parker/No Exit Press
村上式シンプル英語勉強法で推奨の洋書を手にとってみた。テレビシリーズにもなったアクションもので、内容は薄いので読みやすい。できるだけ辞書を使わずにさっと読んでしまうのがよい。

2009年6月11日木曜日

三四郎 =★★★=

夏目 漱石 (著)/新潮社
青年の恋心を描いた小説で、物語自体には特筆すべきことはない。本書は、子供の頃一度読んだはずであるが、まったく記憶になく、初めて読んだ気になれたのは何故だろうか。
時代背景が現代とはずいぶん異なるため、のんびりとした展開や、様々な言葉遣い、当時の生活の描写は楽しむことができた。同時代に読んだ人々は、経済的に恵まれた東大生である主人公にどれだけ共感できただろうか。

2009年6月8日月曜日

フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術 =★★★=

寺田 昌嗣 (著)/PHP研究所
何かを得るため、また自分を成長させるためという目的を持った読書を目指すにはよい指南書だと思う。ただし、本書を読んで、あまりにも効率を追求するビジネス目的だけの読書というのも味気ない気がしてきた。人生を豊かにする読書があってもよいだろう。