2010年7月21日水曜日

坂の上の雲〈7〉 =★★★★=

司馬 遼太郎 (著)/文藝春秋
奉天会戦の巻。戦力では到底太刀打ちできない日本軍が、ロシア軍の拙攻で勝ってしまうのである。相手の情報を入手することが困難だった時代故にこのようなことが起こったと言えるが、勝負事における心理面の重要さを再認識させられる。この機に日本は欧米諸国に働きかけ、講和へ持ち込もうと画策するがうまくいかず、バルチック艦隊との日本海海戦へ突入していく。

2010年7月13日火曜日

Twitterの衝撃 140文字がビジネスからメディアまで変える =★★★=

枝 洋樹 (著), 林 信行 (著), 小林 弘人 (著), 津田 大介 (著), 武田 徹 (著), 高須賀 宣 (著), 岡野原 大輔 (著), 片瀬 京子 (著), 高橋 秀和 (著), 亀津 敦 (著), 日経BP社 出版局 (編集)/日経BP社
Twitterについての10人の評論集。様々な視点で書かれているのでTwitterの全体像を把握しやすい。逆に言えばあまり深堀はしていない。
個人的には、情報メディアとしては興味深いが、そのスピード故、世論の行きすぎや、短絡思考、大衆迎合等に陥る危険性も孕んでいると考える。

2010年7月8日木曜日

坂の上の雲〈6〉 =★★★★=

司馬 遼太郎 (著)/文藝春秋
バルチック艦隊と東郷艦隊の日本海海戦に向けた準備の様子と、満州における真冬の内陸戦の様子を描く。海戦は日本が旅順を攻略した結果、既に優位に立っていたようだ。
一方、ロシアに明石元次郎という密偵を送り、諜報活動兼革命扇動を行い、ロシアの内部から揺さぶりをかける。これは後にロシア革命の引き金となったようだ。明石という人物の特異さと相俟って面白い。

2010年7月7日水曜日

稲盛和夫の実学―経営と会計 =★★★★=

稲盛 和夫 (著)/日本経済新聞社
理系の技術屋が会社を興し、経営をするために会計を理解しようとし、独自の会計手法を考え出していく様は見事。現在では常識となっているキャッシュフロー計算書を始め、在庫の時価評価、部門別会計等、収益をリアルタイムで計測する観点で重視している。
経営者としてはやや細かすぎる感じもするが、その堅実さ・愚直さが小さい企業を大きくする原動力となったことは間違いなさそうだ。