三木 清 (著)/新潮社
死、幸福、懐疑、嫉妬、個性、旅など人生のテーマについて哲学的な考察を行っている。戦前の文章にしてはたいへん読みやすく一般向けに書かれたものであるが、著者が元来哲学家であることから内容については非常に難解である。理解するてめには著者の思想について前持って理解しておく必要がありそう。
2009年12月25日金曜日
世にも美しい数学入門 =★★★★=
藤原 正彦 (著), 小川 洋子 (著)/筑摩書房
本家の小説『博士の愛した数式』を読む前にこの本を手にしてしまった。著者が小説を書くために、数学者の取材をしたのが、藤原博士(共著者)。この二人の談話録である。
数学のもつ無益さ、美しさを数学者がうまく表現してくれていて、数学に対する興味が湧いた。数学の世界では証明することより発想することが価値が高いようだ。
また、日本は過去に優れた数学者を多く輩出しており、決して独創性の乏しい国ではないこともわかった。
柔軟な発想が乏しくなってきた中年としては、趣味として数学を始めるのもよいかも、と思い始めた。
本家の小説『博士の愛した数式』を読む前にこの本を手にしてしまった。著者が小説を書くために、数学者の取材をしたのが、藤原博士(共著者)。この二人の談話録である。
数学のもつ無益さ、美しさを数学者がうまく表現してくれていて、数学に対する興味が湧いた。数学の世界では証明することより発想することが価値が高いようだ。
また、日本は過去に優れた数学者を多く輩出しており、決して独創性の乏しい国ではないこともわかった。
柔軟な発想が乏しくなってきた中年としては、趣味として数学を始めるのもよいかも、と思い始めた。
2009年12月24日木曜日
見える学力、見えない学力 =★★★★=
岸本 裕史 (著)/大月書店
著者は、百マス計算の元祖。
計算力に限らず、小学生の学力向上のための提言が盛りだくさん。
現在の学校教育にも問題はあるだろうが、子供が楽しく自分から勉強する習慣づけは、やはり親の力(環境づくり、子供への接し方)が大切。
子供を持つ親として反省するところも多かった。
著者は、百マス計算の元祖。
計算力に限らず、小学生の学力向上のための提言が盛りだくさん。
現在の学校教育にも問題はあるだろうが、子供が楽しく自分から勉強する習慣づけは、やはり親の力(環境づくり、子供への接し方)が大切。
子供を持つ親として反省するところも多かった。
2009年12月21日月曜日
夜のピクニック =★★★★=
恩田 陸 (著)/新潮社
高校最後のイベント『歩行祭』という日常離れした環境、限界を超えた疲労感が、人を日常と違う行動へ導く。
多分、だれもがやり残したことがあると感じる青春時代を思い出させてくれ、そして暖かい気持ちにさせてくれる作品。
高校最後のイベント『歩行祭』という日常離れした環境、限界を超えた疲労感が、人を日常と違う行動へ導く。
多分、だれもがやり残したことがあると感じる青春時代を思い出させてくれ、そして暖かい気持ちにさせてくれる作品。
2009年12月18日金曜日
ポケットに名言を =★★★=
寺山 修司 (著)/角川書店
著者が、主に読んだ本の中から『心に残る言葉』を書きためていたもの。実際にその本を読んでいないと、背景や意味がわかりにくいので、共感しづらいものが多かった。
ただ、自分なりの『心に残る言葉』集をつくると、後に読み返して楽しいのではないかと思えた。また、自分のボキャブラリーを増やす材料となるのではないだろうか。
著者が、主に読んだ本の中から『心に残る言葉』を書きためていたもの。実際にその本を読んでいないと、背景や意味がわかりにくいので、共感しづらいものが多かった。
ただ、自分なりの『心に残る言葉』集をつくると、後に読み返して楽しいのではないかと思えた。また、自分のボキャブラリーを増やす材料となるのではないだろうか。
2009年12月16日水曜日
眠る秘訣 =★★★=
井上 昌次郎 (著)/朝日新聞出版
先日読んだ『思考の整理学』にも頭の中を整理したり、創造性を発揮させるために眠ることの重要性を訴えていたが、科学的にも眠りについての研究は進んでいるようで、正しい理解をしておくことが大切のようだ。
眠りの基本原則は次の2つ
①脳内の『生物時計』のリズムにしたがう
②『眠らせる脳』が自動的に眠りの質と量を決めてくれる
これらを心がけて規則正しい生活をすることでよい睡眠が得られるらしい。
現代人は夜型移行やストレスによって不眠症が多く、生産性の低下をまねいていると語る。小生自身はいつでもどこでも寝れるのでそれほど心配していなかったが、そのこと自体が慢性的な睡眠不足と考えられるようで、危機意識を持った方がよいようだ。早速、今日から早く寝よう。
先日読んだ『思考の整理学』にも頭の中を整理したり、創造性を発揮させるために眠ることの重要性を訴えていたが、科学的にも眠りについての研究は進んでいるようで、正しい理解をしておくことが大切のようだ。
眠りの基本原則は次の2つ
①脳内の『生物時計』のリズムにしたがう
②『眠らせる脳』が自動的に眠りの質と量を決めてくれる
これらを心がけて規則正しい生活をすることでよい睡眠が得られるらしい。
現代人は夜型移行やストレスによって不眠症が多く、生産性の低下をまねいていると語る。小生自身はいつでもどこでも寝れるのでそれほど心配していなかったが、そのこと自体が慢性的な睡眠不足と考えられるようで、危機意識を持った方がよいようだ。早速、今日から早く寝よう。
2009年12月15日火曜日
消費税をどうするか―再分配と負担の視点から =★★★=
小此木 潔 (著)/岩波書店
欧米における直接税(法人税、所得税)から間接税へのシフトの歴史は勉強になった。日本は欧米と比較すると、消費税率が低いので、将来の福祉・教育関連の支出増大に備えて消費税率を上げていけるかどうかが重要課題となる。貧困層の拡大問題や景気動向との調整が難しいだろう。
経済のグローバル化とは反するが、富の再配分の観点に立ち、累進課税へ戻ることも日本の風土にあった選択肢かもしれない。と個人的には考える。
著者の経済・財政に対する見方がやや現状肯定されている世論に偏っているところが残念。ジャーナリストとしてはもう少し中立であってほしい。
欧米における直接税(法人税、所得税)から間接税へのシフトの歴史は勉強になった。日本は欧米と比較すると、消費税率が低いので、将来の福祉・教育関連の支出増大に備えて消費税率を上げていけるかどうかが重要課題となる。貧困層の拡大問題や景気動向との調整が難しいだろう。
経済のグローバル化とは反するが、富の再配分の観点に立ち、累進課税へ戻ることも日本の風土にあった選択肢かもしれない。と個人的には考える。
著者の経済・財政に対する見方がやや現状肯定されている世論に偏っているところが残念。ジャーナリストとしてはもう少し中立であってほしい。
2009年12月10日木曜日
実践・老荘思想入門―一喜一憂しない生き方 =★★★★=
守屋 洋 (著) /角川SSコミュニケーションズ
老荘思想について、様々な例を挙げながらポイント解説。孔孟の儒教は正しい生き方を指導するのに対し、乱世における(特に弱者の)処世術という違いがある。考え方を知るだけで精神的な余裕が生まれる気がしてくる。更に勉強してみたくなった。
老荘思想について、様々な例を挙げながらポイント解説。孔孟の儒教は正しい生き方を指導するのに対し、乱世における(特に弱者の)処世術という違いがある。考え方を知るだけで精神的な余裕が生まれる気がしてくる。更に勉強してみたくなった。
2009年12月9日水曜日
思考の整理学 =★★★★=
外山 滋比古 (著) /筑摩書房
コンピュータの発達によって、人は情報を集めたり、記憶したりする仕事から解放され、知的創造が人間の付加価値となってきている。睡眠、情報収集、アイデアの記録、アイデアの熟成、アウトプット等多岐にわたり、知的創作活動を効果的に行うためのさまざまな工夫を紹介する。
論文の題材が決められない学生が増えた(本書が書かれたのは20年以上前だが)ことで、学生に示唆を与える意味で本書の内容を講義で行うようになったというところが面白い。
尚、情報の収集、および整理の重要性については、先に読んだ『知的生産の技術』共通する部分も多い。また、アイデアを熟成させるところは『A Technique for Producing Ideas』と共通する。
コンピュータの発達によって、人は情報を集めたり、記憶したりする仕事から解放され、知的創造が人間の付加価値となってきている。睡眠、情報収集、アイデアの記録、アイデアの熟成、アウトプット等多岐にわたり、知的創作活動を効果的に行うためのさまざまな工夫を紹介する。
論文の題材が決められない学生が増えた(本書が書かれたのは20年以上前だが)ことで、学生に示唆を与える意味で本書の内容を講義で行うようになったというところが面白い。
尚、情報の収集、および整理の重要性については、先に読んだ『知的生産の技術』共通する部分も多い。また、アイデアを熟成させるところは『A Technique for Producing Ideas』と共通する。
2009年12月8日火曜日
頭のよい子が育つ家 =★★★★=
四十万 靖 (著), 渡辺 朗子 (著)/日経BP社
自分が子供の頃、勉強机を買ってもらったり、子供部屋をもらったときは、城や基地ができたようなイメージでひとりになれることを楽しんだ記憶があるのだが、昨今の勉強ができる小学生は、子供部屋でひとりで勉強するのではなく、親の気配が感じられるリビングやダイニングで勉強をする方が集中できるようだ。
家族のコミュニケーションがとりやすい空間が大切ということだ。そういう意味ではむやみに広い家に住むより、現在のやや手狭と感じる家に暮らしているほうがよいのかもしれない。
自分が子供の頃、勉強机を買ってもらったり、子供部屋をもらったときは、城や基地ができたようなイメージでひとりになれることを楽しんだ記憶があるのだが、昨今の勉強ができる小学生は、子供部屋でひとりで勉強するのではなく、親の気配が感じられるリビングやダイニングで勉強をする方が集中できるようだ。
家族のコミュニケーションがとりやすい空間が大切ということだ。そういう意味ではむやみに広い家に住むより、現在のやや手狭と感じる家に暮らしているほうがよいのかもしれない。
2009年12月3日木曜日
梅原猛の『歎異抄』入門 =★★★★★=
梅原 猛 (著)/PHP研究所
浄土真宗について知識はあったつもりだが、歎異抄を読むのは初めてだ。宗教を信じる信じないは別問題として、生きていくうえでの悩みなど小さいものと思えるような大らかな気持ちになる。称名念仏・他力本願・悪人正機という教義についてもつながりのあるものとして理解できた気がする。
阿弥陀仏を絶対のものと捉え、人間は煩悩をもった自力では何もできないいきものとすることで、逆に他力(阿弥陀)に頼ることで浄土(極楽)へ往生できるという考え。究極の楽観主義なのだ。
逆説的な言い回しが多く、少し難解なところもあるが、本書は解説が充実しているのでわかりやすい。
無宗教という著者自身、歎異抄を”生きることへの勇気を取り戻させてくれる優れた書”と記している。
浄土真宗について知識はあったつもりだが、歎異抄を読むのは初めてだ。宗教を信じる信じないは別問題として、生きていくうえでの悩みなど小さいものと思えるような大らかな気持ちになる。称名念仏・他力本願・悪人正機という教義についてもつながりのあるものとして理解できた気がする。
阿弥陀仏を絶対のものと捉え、人間は煩悩をもった自力では何もできないいきものとすることで、逆に他力(阿弥陀)に頼ることで浄土(極楽)へ往生できるという考え。究極の楽観主義なのだ。
逆説的な言い回しが多く、少し難解なところもあるが、本書は解説が充実しているのでわかりやすい。
無宗教という著者自身、歎異抄を”生きることへの勇気を取り戻させてくれる優れた書”と記している。
2009年12月1日火曜日
中学受験・合格して失敗する子、不合格でも成功する子 =★★★★=
田中 貴 (著)/講談社
小学生の子を持つ親として、中学受験のための塾選びを行っている最中なのだが、本書は中学受験が最終目標ではないことを再確認させてくれる。
子供の勉強は長い道のりなので、いかに学習へのモチベーションを維持させていけるかが重要で、親の役割はまさにそこにあると思う。
小学生の子を持つ親として、中学受験のための塾選びを行っている最中なのだが、本書は中学受験が最終目標ではないことを再確認させてくれる。
子供の勉強は長い道のりなので、いかに学習へのモチベーションを維持させていけるかが重要で、親の役割はまさにそこにあると思う。
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