三木 清 (著)/新潮社
死、幸福、懐疑、嫉妬、個性、旅など人生のテーマについて哲学的な考察を行っている。戦前の文章にしてはたいへん読みやすく一般向けに書かれたものであるが、著者が元来哲学家であることから内容については非常に難解である。理解するてめには著者の思想について前持って理解しておく必要がありそう。
2009年12月25日金曜日
世にも美しい数学入門 =★★★★=
藤原 正彦 (著), 小川 洋子 (著)/筑摩書房
本家の小説『博士の愛した数式』を読む前にこの本を手にしてしまった。著者が小説を書くために、数学者の取材をしたのが、藤原博士(共著者)。この二人の談話録である。
数学のもつ無益さ、美しさを数学者がうまく表現してくれていて、数学に対する興味が湧いた。数学の世界では証明することより発想することが価値が高いようだ。
また、日本は過去に優れた数学者を多く輩出しており、決して独創性の乏しい国ではないこともわかった。
柔軟な発想が乏しくなってきた中年としては、趣味として数学を始めるのもよいかも、と思い始めた。
本家の小説『博士の愛した数式』を読む前にこの本を手にしてしまった。著者が小説を書くために、数学者の取材をしたのが、藤原博士(共著者)。この二人の談話録である。
数学のもつ無益さ、美しさを数学者がうまく表現してくれていて、数学に対する興味が湧いた。数学の世界では証明することより発想することが価値が高いようだ。
また、日本は過去に優れた数学者を多く輩出しており、決して独創性の乏しい国ではないこともわかった。
柔軟な発想が乏しくなってきた中年としては、趣味として数学を始めるのもよいかも、と思い始めた。
2009年12月24日木曜日
見える学力、見えない学力 =★★★★=
岸本 裕史 (著)/大月書店
著者は、百マス計算の元祖。
計算力に限らず、小学生の学力向上のための提言が盛りだくさん。
現在の学校教育にも問題はあるだろうが、子供が楽しく自分から勉強する習慣づけは、やはり親の力(環境づくり、子供への接し方)が大切。
子供を持つ親として反省するところも多かった。
著者は、百マス計算の元祖。
計算力に限らず、小学生の学力向上のための提言が盛りだくさん。
現在の学校教育にも問題はあるだろうが、子供が楽しく自分から勉強する習慣づけは、やはり親の力(環境づくり、子供への接し方)が大切。
子供を持つ親として反省するところも多かった。
2009年12月21日月曜日
夜のピクニック =★★★★=
恩田 陸 (著)/新潮社
高校最後のイベント『歩行祭』という日常離れした環境、限界を超えた疲労感が、人を日常と違う行動へ導く。
多分、だれもがやり残したことがあると感じる青春時代を思い出させてくれ、そして暖かい気持ちにさせてくれる作品。
高校最後のイベント『歩行祭』という日常離れした環境、限界を超えた疲労感が、人を日常と違う行動へ導く。
多分、だれもがやり残したことがあると感じる青春時代を思い出させてくれ、そして暖かい気持ちにさせてくれる作品。
2009年12月18日金曜日
ポケットに名言を =★★★=
寺山 修司 (著)/角川書店
著者が、主に読んだ本の中から『心に残る言葉』を書きためていたもの。実際にその本を読んでいないと、背景や意味がわかりにくいので、共感しづらいものが多かった。
ただ、自分なりの『心に残る言葉』集をつくると、後に読み返して楽しいのではないかと思えた。また、自分のボキャブラリーを増やす材料となるのではないだろうか。
著者が、主に読んだ本の中から『心に残る言葉』を書きためていたもの。実際にその本を読んでいないと、背景や意味がわかりにくいので、共感しづらいものが多かった。
ただ、自分なりの『心に残る言葉』集をつくると、後に読み返して楽しいのではないかと思えた。また、自分のボキャブラリーを増やす材料となるのではないだろうか。
2009年12月16日水曜日
眠る秘訣 =★★★=
井上 昌次郎 (著)/朝日新聞出版
先日読んだ『思考の整理学』にも頭の中を整理したり、創造性を発揮させるために眠ることの重要性を訴えていたが、科学的にも眠りについての研究は進んでいるようで、正しい理解をしておくことが大切のようだ。
眠りの基本原則は次の2つ
①脳内の『生物時計』のリズムにしたがう
②『眠らせる脳』が自動的に眠りの質と量を決めてくれる
これらを心がけて規則正しい生活をすることでよい睡眠が得られるらしい。
現代人は夜型移行やストレスによって不眠症が多く、生産性の低下をまねいていると語る。小生自身はいつでもどこでも寝れるのでそれほど心配していなかったが、そのこと自体が慢性的な睡眠不足と考えられるようで、危機意識を持った方がよいようだ。早速、今日から早く寝よう。
先日読んだ『思考の整理学』にも頭の中を整理したり、創造性を発揮させるために眠ることの重要性を訴えていたが、科学的にも眠りについての研究は進んでいるようで、正しい理解をしておくことが大切のようだ。
眠りの基本原則は次の2つ
①脳内の『生物時計』のリズムにしたがう
②『眠らせる脳』が自動的に眠りの質と量を決めてくれる
これらを心がけて規則正しい生活をすることでよい睡眠が得られるらしい。
現代人は夜型移行やストレスによって不眠症が多く、生産性の低下をまねいていると語る。小生自身はいつでもどこでも寝れるのでそれほど心配していなかったが、そのこと自体が慢性的な睡眠不足と考えられるようで、危機意識を持った方がよいようだ。早速、今日から早く寝よう。
2009年12月15日火曜日
消費税をどうするか―再分配と負担の視点から =★★★=
小此木 潔 (著)/岩波書店
欧米における直接税(法人税、所得税)から間接税へのシフトの歴史は勉強になった。日本は欧米と比較すると、消費税率が低いので、将来の福祉・教育関連の支出増大に備えて消費税率を上げていけるかどうかが重要課題となる。貧困層の拡大問題や景気動向との調整が難しいだろう。
経済のグローバル化とは反するが、富の再配分の観点に立ち、累進課税へ戻ることも日本の風土にあった選択肢かもしれない。と個人的には考える。
著者の経済・財政に対する見方がやや現状肯定されている世論に偏っているところが残念。ジャーナリストとしてはもう少し中立であってほしい。
欧米における直接税(法人税、所得税)から間接税へのシフトの歴史は勉強になった。日本は欧米と比較すると、消費税率が低いので、将来の福祉・教育関連の支出増大に備えて消費税率を上げていけるかどうかが重要課題となる。貧困層の拡大問題や景気動向との調整が難しいだろう。
経済のグローバル化とは反するが、富の再配分の観点に立ち、累進課税へ戻ることも日本の風土にあった選択肢かもしれない。と個人的には考える。
著者の経済・財政に対する見方がやや現状肯定されている世論に偏っているところが残念。ジャーナリストとしてはもう少し中立であってほしい。
2009年12月10日木曜日
実践・老荘思想入門―一喜一憂しない生き方 =★★★★=
守屋 洋 (著) /角川SSコミュニケーションズ
老荘思想について、様々な例を挙げながらポイント解説。孔孟の儒教は正しい生き方を指導するのに対し、乱世における(特に弱者の)処世術という違いがある。考え方を知るだけで精神的な余裕が生まれる気がしてくる。更に勉強してみたくなった。
老荘思想について、様々な例を挙げながらポイント解説。孔孟の儒教は正しい生き方を指導するのに対し、乱世における(特に弱者の)処世術という違いがある。考え方を知るだけで精神的な余裕が生まれる気がしてくる。更に勉強してみたくなった。
2009年12月9日水曜日
思考の整理学 =★★★★=
外山 滋比古 (著) /筑摩書房
コンピュータの発達によって、人は情報を集めたり、記憶したりする仕事から解放され、知的創造が人間の付加価値となってきている。睡眠、情報収集、アイデアの記録、アイデアの熟成、アウトプット等多岐にわたり、知的創作活動を効果的に行うためのさまざまな工夫を紹介する。
論文の題材が決められない学生が増えた(本書が書かれたのは20年以上前だが)ことで、学生に示唆を与える意味で本書の内容を講義で行うようになったというところが面白い。
尚、情報の収集、および整理の重要性については、先に読んだ『知的生産の技術』共通する部分も多い。また、アイデアを熟成させるところは『A Technique for Producing Ideas』と共通する。
コンピュータの発達によって、人は情報を集めたり、記憶したりする仕事から解放され、知的創造が人間の付加価値となってきている。睡眠、情報収集、アイデアの記録、アイデアの熟成、アウトプット等多岐にわたり、知的創作活動を効果的に行うためのさまざまな工夫を紹介する。
論文の題材が決められない学生が増えた(本書が書かれたのは20年以上前だが)ことで、学生に示唆を与える意味で本書の内容を講義で行うようになったというところが面白い。
尚、情報の収集、および整理の重要性については、先に読んだ『知的生産の技術』共通する部分も多い。また、アイデアを熟成させるところは『A Technique for Producing Ideas』と共通する。
2009年12月8日火曜日
頭のよい子が育つ家 =★★★★=
四十万 靖 (著), 渡辺 朗子 (著)/日経BP社
自分が子供の頃、勉強机を買ってもらったり、子供部屋をもらったときは、城や基地ができたようなイメージでひとりになれることを楽しんだ記憶があるのだが、昨今の勉強ができる小学生は、子供部屋でひとりで勉強するのではなく、親の気配が感じられるリビングやダイニングで勉強をする方が集中できるようだ。
家族のコミュニケーションがとりやすい空間が大切ということだ。そういう意味ではむやみに広い家に住むより、現在のやや手狭と感じる家に暮らしているほうがよいのかもしれない。
自分が子供の頃、勉強机を買ってもらったり、子供部屋をもらったときは、城や基地ができたようなイメージでひとりになれることを楽しんだ記憶があるのだが、昨今の勉強ができる小学生は、子供部屋でひとりで勉強するのではなく、親の気配が感じられるリビングやダイニングで勉強をする方が集中できるようだ。
家族のコミュニケーションがとりやすい空間が大切ということだ。そういう意味ではむやみに広い家に住むより、現在のやや手狭と感じる家に暮らしているほうがよいのかもしれない。
2009年12月3日木曜日
梅原猛の『歎異抄』入門 =★★★★★=
梅原 猛 (著)/PHP研究所
浄土真宗について知識はあったつもりだが、歎異抄を読むのは初めてだ。宗教を信じる信じないは別問題として、生きていくうえでの悩みなど小さいものと思えるような大らかな気持ちになる。称名念仏・他力本願・悪人正機という教義についてもつながりのあるものとして理解できた気がする。
阿弥陀仏を絶対のものと捉え、人間は煩悩をもった自力では何もできないいきものとすることで、逆に他力(阿弥陀)に頼ることで浄土(極楽)へ往生できるという考え。究極の楽観主義なのだ。
逆説的な言い回しが多く、少し難解なところもあるが、本書は解説が充実しているのでわかりやすい。
無宗教という著者自身、歎異抄を”生きることへの勇気を取り戻させてくれる優れた書”と記している。
浄土真宗について知識はあったつもりだが、歎異抄を読むのは初めてだ。宗教を信じる信じないは別問題として、生きていくうえでの悩みなど小さいものと思えるような大らかな気持ちになる。称名念仏・他力本願・悪人正機という教義についてもつながりのあるものとして理解できた気がする。
阿弥陀仏を絶対のものと捉え、人間は煩悩をもった自力では何もできないいきものとすることで、逆に他力(阿弥陀)に頼ることで浄土(極楽)へ往生できるという考え。究極の楽観主義なのだ。
逆説的な言い回しが多く、少し難解なところもあるが、本書は解説が充実しているのでわかりやすい。
無宗教という著者自身、歎異抄を”生きることへの勇気を取り戻させてくれる優れた書”と記している。
2009年12月1日火曜日
中学受験・合格して失敗する子、不合格でも成功する子 =★★★★=
田中 貴 (著)/講談社
小学生の子を持つ親として、中学受験のための塾選びを行っている最中なのだが、本書は中学受験が最終目標ではないことを再確認させてくれる。
子供の勉強は長い道のりなので、いかに学習へのモチベーションを維持させていけるかが重要で、親の役割はまさにそこにあると思う。
小学生の子を持つ親として、中学受験のための塾選びを行っている最中なのだが、本書は中学受験が最終目標ではないことを再確認させてくれる。
子供の勉強は長い道のりなので、いかに学習へのモチベーションを維持させていけるかが重要で、親の役割はまさにそこにあると思う。
2009年11月30日月曜日
「脳にいいこと」だけをやりなさい! =★★★★★=
マーシー・シャイモフ (著), 茂木健一郎 (翻訳)/三笠書房
ネガティブ思考をポジティブ思考に変えることから、幸福感を味わいながら人生を送ることができると説く。考え方を変えることだけでなく、深呼法や瞑想、ウォーキング法、ペンを使ったネガティブ排除法など具体的なポジティブ転換法も紹介されている。その中で、他人の幸せを考えるという項目があり、自分にとって欠けていたものであり、とても印象に残った。本書を読んだことで、困難に遭ってもうまく対処できそうな気がしてきた。
ネガティブ思考をポジティブ思考に変えることから、幸福感を味わいながら人生を送ることができると説く。考え方を変えることだけでなく、深呼法や瞑想、ウォーキング法、ペンを使ったネガティブ排除法など具体的なポジティブ転換法も紹介されている。その中で、他人の幸せを考えるという項目があり、自分にとって欠けていたものであり、とても印象に残った。本書を読んだことで、困難に遭ってもうまく対処できそうな気がしてきた。
宮崎アニメは、なぜ当たる スピルバーグを超えた理由 =★★★=
斉藤 守彦 (著)/朝日新聞出版
映画ジャーナリストである著者が、最近20年間の映画の興行成績でいかに宮崎アニメがハリウッド映画と戦い、次々と記録を塗り替えるヒットを続けてきたかを映画自体の評価や宣伝方法、時代背景などの観点から分析する。
同時期に毎年のようにヒット作を出すスピルバーグと比較しているのは面白い。また、シネマコンプレックスの増加によって興行成績に差がつきやすくなったことや宣伝方法が変化してきていることを知ることができた。
ただ、日本の中だけの興行成績の競い合いは意味があるのか?宮崎アニメは世界に出て行くことができなかったのはなぜか?等の疑問は残った。
映画ジャーナリストである著者が、最近20年間の映画の興行成績でいかに宮崎アニメがハリウッド映画と戦い、次々と記録を塗り替えるヒットを続けてきたかを映画自体の評価や宣伝方法、時代背景などの観点から分析する。
同時期に毎年のようにヒット作を出すスピルバーグと比較しているのは面白い。また、シネマコンプレックスの増加によって興行成績に差がつきやすくなったことや宣伝方法が変化してきていることを知ることができた。
ただ、日本の中だけの興行成績の競い合いは意味があるのか?宮崎アニメは世界に出て行くことができなかったのはなぜか?等の疑問は残った。
2009年11月27日金曜日
アルツハイマー病に克つ =★★★★=
田平 武 (著)/朝日新聞出版
アルツハイマー病は末期になると、患者が人間らしさを失っていくと同時にまわりの人が大変な思いをする悲しい病である。老人の病気とも考えられがちだが、若くしてこの病気を発症することもあり、その場合は進行もはやく、必ず死に至る。
現在はまだこの病気の治療薬は存在しないが、研究段階ではやや明るい兆しが見えはじめていることを本書で知ることができた。5年から10年先になるかもしれない治療薬の開発まで、健康な人も予防に心がける必要あり。
アルツハイマー病は末期になると、患者が人間らしさを失っていくと同時にまわりの人が大変な思いをする悲しい病である。老人の病気とも考えられがちだが、若くしてこの病気を発症することもあり、その場合は進行もはやく、必ず死に至る。
現在はまだこの病気の治療薬は存在しないが、研究段階ではやや明るい兆しが見えはじめていることを本書で知ることができた。5年から10年先になるかもしれない治療薬の開発まで、健康な人も予防に心がける必要あり。
「子供のために」を疑う 10代の子供を伸ばす7つの知恵 =★★★★=
二神 能基 (著)/朝日新聞出版
著者は中学受験塾、幼稚園経営を経て、現在はニート支援のNPOを設立運営しているという少し変わった経歴。最近増えている友達のような親子関係は、子供が悩みをかかえる世代になったとき、支えとなる親が存在しないことで問題が生じると語る。また、親の自己満足のため、子供を誘導することにも否定的。親子関係は子供の年齢と共にほどよい距離を保ちつつ、成長を見守るとが大切なのであろう。
核家族化が進んだことで、親自身がどのように振舞ってよいかわからないことが多い。そのような場面で、本書は具体的な問題対処事例も多く、参考になると思う。
著者は中学受験塾、幼稚園経営を経て、現在はニート支援のNPOを設立運営しているという少し変わった経歴。最近増えている友達のような親子関係は、子供が悩みをかかえる世代になったとき、支えとなる親が存在しないことで問題が生じると語る。また、親の自己満足のため、子供を誘導することにも否定的。親子関係は子供の年齢と共にほどよい距離を保ちつつ、成長を見守るとが大切なのであろう。
核家族化が進んだことで、親自身がどのように振舞ってよいかわからないことが多い。そのような場面で、本書は具体的な問題対処事例も多く、参考になると思う。
2009年11月26日木曜日
娘が東大に合格した本当の理由~高3の春、E判定から始める東大受験 =★★★★★=
陰山 英男 (著)/小学館
『百マス計算』で有名な著者の次女が一浪の末、東大合格を勝ち得たいきさつを記したもの。タイトルだけ見ると、常日頃学力向上を謳っている著者が実践の成果として書いたのかと思われるかもしれないが、中身は少し異なる。受験に基礎学力は必要であるが、受験テクニックは学力と異なり、”生きる力”と述べて肯定している。また、受験生を持つ親の気持ち、家族愛がよく伝わってくるほほえましい内容だ。
次女本人の体験記は、不安定な受験生の内面がよく描かれている。ずいぶん昔の自分の受験も思い出し、共感できた。自分で建てた目標に向け、客観的に自分自身をコントロールしつづけること、またその結果が自分自身に直接返ってくるという意味で、子供にとって人生初めての経験なのだと思う。
『百マス計算』で有名な著者の次女が一浪の末、東大合格を勝ち得たいきさつを記したもの。タイトルだけ見ると、常日頃学力向上を謳っている著者が実践の成果として書いたのかと思われるかもしれないが、中身は少し異なる。受験に基礎学力は必要であるが、受験テクニックは学力と異なり、”生きる力”と述べて肯定している。また、受験生を持つ親の気持ち、家族愛がよく伝わってくるほほえましい内容だ。
次女本人の体験記は、不安定な受験生の内面がよく描かれている。ずいぶん昔の自分の受験も思い出し、共感できた。自分で建てた目標に向け、客観的に自分自身をコントロールしつづけること、またその結果が自分自身に直接返ってくるという意味で、子供にとって人生初めての経験なのだと思う。
2009年11月19日木曜日
クラウドソーシング―みんなのパワーが世界を動かす =★★★★=
ジェフ ハウ (著), Jeff Howe (原著), 中島 由華 (翻訳)/早川書房
『クラウド』という言葉が流行あるが、最初に言葉の定義をよく理解しておかねばならない。クラウドソーシングとはネットワーク上の不特定多数の人に業務を委託するということで、クラウドコンピューティング(インターネットを経由したサービス)とは意味が異なる。実は、小生自身曖昧な理解をしていたので、本書と共に最近、『雲のなかの未来―進化するクラウド・サービス』を読んで違いがよく理解できた。
クラウドソーシングの面白いのは、次の2つの特性をうまく活用していることである。1.人は知識探求意欲・自己顕示欲を持つから、やりがいがあり、意義深いプロジェクトなら報酬が少なくても作業に協力してくれる。2.多様性を持つ群集の方が画一化された考え方をする会社組織内の人々に比べ、新たな優れたアイデアを出す。
ビジネスに限らず、人類の知恵の創造につなげていく方法はないかと大きなことを考えてしまった。
『クラウド』という言葉が流行あるが、最初に言葉の定義をよく理解しておかねばならない。クラウドソーシングとはネットワーク上の不特定多数の人に業務を委託するということで、クラウドコンピューティング(インターネットを経由したサービス)とは意味が異なる。実は、小生自身曖昧な理解をしていたので、本書と共に最近、『雲のなかの未来―進化するクラウド・サービス』を読んで違いがよく理解できた。
クラウドソーシングの面白いのは、次の2つの特性をうまく活用していることである。1.人は知識探求意欲・自己顕示欲を持つから、やりがいがあり、意義深いプロジェクトなら報酬が少なくても作業に協力してくれる。2.多様性を持つ群集の方が画一化された考え方をする会社組織内の人々に比べ、新たな優れたアイデアを出す。
ビジネスに限らず、人類の知恵の創造につなげていく方法はないかと大きなことを考えてしまった。
2009年11月17日火曜日
多読術 =★★★★=
松岡 正剛 (著)/筑摩書房
松岡正剛氏は”千夜千冊”という書評のホームページ(http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya.html)を開設していて、本の内容より、それにまつわる体験談や考察があり、結構楽しめる。難解な長文も多いので、一話分読むのも少々骨が折れるが。
本書は正剛氏の読書術をインタビュー形式で紹介。多読は必ずしも速読しているのではなく、生活環境やリズムを読書を中心としたものにしているからとか。興味ある分野だけでなく、科学技術の分野まで深く入り込んでいるのは立派。印象に残ったのは、『自分の感情や意識を無にして読書するのは不可能。読書とは、書いてあることと自分が感じることが”まざる”こと。一種のコラボレーション。』という部分。やや哲学的である。
松岡正剛氏は”千夜千冊”という書評のホームページ(http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya.html)を開設していて、本の内容より、それにまつわる体験談や考察があり、結構楽しめる。難解な長文も多いので、一話分読むのも少々骨が折れるが。
本書は正剛氏の読書術をインタビュー形式で紹介。多読は必ずしも速読しているのではなく、生活環境やリズムを読書を中心としたものにしているからとか。興味ある分野だけでなく、科学技術の分野まで深く入り込んでいるのは立派。印象に残ったのは、『自分の感情や意識を無にして読書するのは不可能。読書とは、書いてあることと自分が感じることが”まざる”こと。一種のコラボレーション。』という部分。やや哲学的である。
2009年11月12日木曜日
使える読書 =★★★★=
斎藤 孝 (著)/朝日新聞社
著者にしては少し軽めの本を選定した書評本。文体もかなり砕けた調子で書かれている。
序章に著者の本の読み方が記されており、『本一冊、丸ごと全部は読まない』、『読書にもフォーマットが必要』、『書くために読む』、『出会い頭で読む』等が印象的。漫然と読書を楽しむだけでなく、本からアイテム(何か自分にプラスになるもの)を見つけ出そうとする読み方である。
書評の内容自体も、ストーリーの紹介や単なる感想ではなく、この本のエッセンスは何かという点に絞ったものなので、本の中身はよくわからないが、一度読んでみようかという気分にさせられるので不思議。
著者にしては少し軽めの本を選定した書評本。文体もかなり砕けた調子で書かれている。
序章に著者の本の読み方が記されており、『本一冊、丸ごと全部は読まない』、『読書にもフォーマットが必要』、『書くために読む』、『出会い頭で読む』等が印象的。漫然と読書を楽しむだけでなく、本からアイテム(何か自分にプラスになるもの)を見つけ出そうとする読み方である。
書評の内容自体も、ストーリーの紹介や単なる感想ではなく、この本のエッセンスは何かという点に絞ったものなので、本の中身はよくわからないが、一度読んでみようかという気分にさせられるので不思議。
2009年11月11日水曜日
ジャガイモのきた道―文明・飢饉・戦争 =★★★★=
山本 紀夫 (著)/岩波書店
穀物が文明を作り、ジャガイモでは文明は作られないという研究者が多い中、人々の暮らしを支え続けてきたジャガイモに焦点をあてる。インカ帝国時代のアンデスで毒素を軽減されたジャガイモが生まれてから世界各国にどのように広まっていったかを紹介する。欧州では当初、聖書に現れない植物であるが故に、上層階級に忌み嫌われたが、庶民には重要な食料としてすぐに広まった話などは興味深い。日本でも戦時中は食糧はイモしかなかったために体験者はイモを嫌う人が多いとか。
穀物が文明を作り、ジャガイモでは文明は作られないという研究者が多い中、人々の暮らしを支え続けてきたジャガイモに焦点をあてる。インカ帝国時代のアンデスで毒素を軽減されたジャガイモが生まれてから世界各国にどのように広まっていったかを紹介する。欧州では当初、聖書に現れない植物であるが故に、上層階級に忌み嫌われたが、庶民には重要な食料としてすぐに広まった話などは興味深い。日本でも戦時中は食糧はイモしかなかったために体験者はイモを嫌う人が多いとか。
2009年11月10日火曜日
すごい人脈! 一流の人脈、最高の人脈のつくりかた =★★★★=
中島 孝志 (著)/マガジンハウス
人脈作りの基本はやはり人に好かれることと、自分から積極的にアプローチすること。本書を読むと人脈だけでビジネスが成り立つ印象を受けてしまうが、あながち間違いでもないだろう。そういう意味で刺激を受ける本といえる。
人脈作りの基本はやはり人に好かれることと、自分から積極的にアプローチすること。本書を読むと人脈だけでビジネスが成り立つ印象を受けてしまうが、あながち間違いでもないだろう。そういう意味で刺激を受ける本といえる。
2009年11月6日金曜日
国際宇宙ステーションとはなにか =★★★=
若田 光一 (著)/講談社
著者が宇宙ステーションに長期滞在する前に書いたもの。宇宙飛行士に必要な資質が書かれている部分が実社会にもあてはまるようで興味深い。滞在後の著書を期待。
著者が宇宙ステーションに長期滞在する前に書いたもの。宇宙飛行士に必要な資質が書かれている部分が実社会にもあてはまるようで興味深い。滞在後の著書を期待。
2009年10月30日金曜日
受験勉強は役に立つ =★★★=
和田 秀樹 (著)/朝日新聞社
社会一般的には反感を買いそうなタイトル、および内容であるが、ある意味真実をついてる部分もあって面白い。個人的には、受験のテクニックによって要領の良さは得られるかもしれないが、社会人としての力の差は受験後の勉強の積み重ねが大きいと感じる。
社会一般的には反感を買いそうなタイトル、および内容であるが、ある意味真実をついてる部分もあって面白い。個人的には、受験のテクニックによって要領の良さは得られるかもしれないが、社会人としての力の差は受験後の勉強の積み重ねが大きいと感じる。
2009年10月29日木曜日
なぜ、ウチの子だけ合格するのか?―中学受験「かしこい塾の使い方」 =★★★★=
西村 則康 (著)/マーケティング・トルネード
中学受験のための学習塾の利用の仕方を解説。塾の講師の情報を多く使っているようで、参考になる。
中学受験のための学習塾の利用の仕方を解説。塾の講師の情報を多く使っているようで、参考になる。
パラサイト社会のゆくえ =★★★=
山田 昌弘 (著)/筑摩書房
統計データを基に、住み難くなってきている現代社会の問題点を浮き彫りにしている。国内統計だけでなく、世界統計との比較等がもっと多くあれば説得力を増すのではないだろうか。
統計データを基に、住み難くなってきている現代社会の問題点を浮き彫りにしている。国内統計だけでなく、世界統計との比較等がもっと多くあれば説得力を増すのではないだろうか。
2009年10月28日水曜日
エコノミストは信用できるか =★★★=
東谷 暁(著)/文藝春秋
エコノミストとは”占い師”のようなものというのが結論。バブル崩壊の90年代から2000年代前半にかけての日本の各エコノミストの論調の一貫性や整合性に重点をおいて分析を行っている。著者の主観もやや強めだが、そういえばこのエコノミストは過去にこうゆう論調だったなと思い出せて面白い。
エコノミストとは”占い師”のようなものというのが結論。バブル崩壊の90年代から2000年代前半にかけての日本の各エコノミストの論調の一貫性や整合性に重点をおいて分析を行っている。著者の主観もやや強めだが、そういえばこのエコノミストは過去にこうゆう論調だったなと思い出せて面白い。
2009年10月27日火曜日
知的生産の技術 =★★★★=
梅棹 忠夫 (著)/岩波書店
40年前に書かれた本書だが、今も尚、現役として発刊されていることに驚く。著者はハウトゥ本ではないと書いているが、内容は超整理法の元祖のようだと感じる。知的な生産活動をするためには持っている情報を効率よく引き出して使えるようにすることが大切と説く。わざとひらがなの多い文体にしているところも面白い。
40年前に書かれた本書だが、今も尚、現役として発刊されていることに驚く。著者はハウトゥ本ではないと書いているが、内容は超整理法の元祖のようだと感じる。知的な生産活動をするためには持っている情報を効率よく引き出して使えるようにすることが大切と説く。わざとひらがなの多い文体にしているところも面白い。
2009年10月26日月曜日
2009年10月23日金曜日
裁判員必携―批判と対応の視点から =★★★=
石松 竹雄(著), 伊佐 千尋(著)/筑摩書房
裁判員制度の問題点、および司法制度全体に対する問題点を提起。司法に知識がない人向けに書かれているので解説は丁寧でわかりやすい。ただ、主張が強い傾向あり、客観的に正当な意見かどうかは不明。
裁判員制度の問題点、および司法制度全体に対する問題点を提起。司法に知識がない人向けに書かれているので解説は丁寧でわかりやすい。ただ、主張が強い傾向あり、客観的に正当な意見かどうかは不明。
2009年10月22日木曜日
2009年10月19日月曜日
ファスト風土化する日本 =★★=
三浦 展 (著)/洋泉社
国政や大規模小売店舗出店による地方の田園都市化は、地方の生活環境の悪化を導いたと主張する。主張に同意できる部分もあるが、著者の主観的な意見が多く、データによる分析も甘い。
国政や大規模小売店舗出店による地方の田園都市化は、地方の生活環境の悪化を導いたと主張する。主張に同意できる部分もあるが、著者の主観的な意見が多く、データによる分析も甘い。
2009年10月16日金曜日
Gmail超仕事術―効率と生産性が飛躍的にアップする! =★★★★=
山路 達也 (著), 田中 拓也 (著)/アスペクト
Gmailはこれまで使ってきたが、フォルダとラベルの違いもよく理解していなかった。また、知らない機能も数多く、勉強になった。これからのクラウド・コンピューティング社会に不可欠のツールなので、うまく活用していきたい。
Gmailはこれまで使ってきたが、フォルダとラベルの違いもよく理解していなかった。また、知らない機能も数多く、勉強になった。これからのクラウド・コンピューティング社会に不可欠のツールなので、うまく活用していきたい。
2009年10月15日木曜日
ネガティブ・マインド―なぜ「うつ」になる、どう予防する =★★★★=
坂本 真士(著)/中央公論新社
心理学の視点から、どのような人がうつ病にかかりやすい人であるかを特定し、マインドの調節でうつ病にかかりにくくする方法を示している。心理学で研究されている様々な説を紹介しているので、内容にやや散漫と感じられる部分もあるが、一応全体の筋は通っていて説得力はある。自己を注目することは必ずしもマイナスではなく、うまく感情をコントロールしながら自己と向き合うことが大切という主張。
心理学の視点から、どのような人がうつ病にかかりやすい人であるかを特定し、マインドの調節でうつ病にかかりにくくする方法を示している。心理学で研究されている様々な説を紹介しているので、内容にやや散漫と感じられる部分もあるが、一応全体の筋は通っていて説得力はある。自己を注目することは必ずしもマイナスではなく、うまく感情をコントロールしながら自己と向き合うことが大切という主張。
にんげんだもの 逢 =★★★★=
相田 みつを (著)/角川書店
人間の生き方についての詩と、それを表現する書道をうまく融合させた芸術作品集で、作者の信条がよく伝わってくる。本書をまとめて読んでしまうと、少しくどく感じる部分もあるが、ひとつひとつは味わいがあり、このような作品を一つ家にかざっておきたいと思った。
人間の生き方についての詩と、それを表現する書道をうまく融合させた芸術作品集で、作者の信条がよく伝わってくる。本書をまとめて読んでしまうと、少しくどく感じる部分もあるが、ひとつひとつは味わいがあり、このような作品を一つ家にかざっておきたいと思った。
2009年10月6日火曜日
新書365冊 (朝日新書) =★★★★=
宮崎 哲弥(著)/朝日新聞出版
新書の良さは、コンパクトで安価な割りに、専門家の知識が凝縮されていて読者がそれらの知識を吸収しやすいところにあると思う。著者宮崎氏のように、新書を多読して多方面の分野の知識を習得することは時間をかけるだけの価値がありそうな気がする。類似分野でも様々な視点からの見方が必要であろう。
本著については、著者の興味の高い分野はかなり個性的な評価で、かつ文体も難解になっている。
新書の良さは、コンパクトで安価な割りに、専門家の知識が凝縮されていて読者がそれらの知識を吸収しやすいところにあると思う。著者宮崎氏のように、新書を多読して多方面の分野の知識を習得することは時間をかけるだけの価値がありそうな気がする。類似分野でも様々な視点からの見方が必要であろう。
本著については、著者の興味の高い分野はかなり個性的な評価で、かつ文体も難解になっている。
2009年10月5日月曜日
2009年10月1日木曜日
ジャズ喫茶 四谷「いーぐる」の100枚 =★★★★=
後藤 雅洋(著)/集英社
1967年に開いたジャズ喫茶いーぐるのオーナーが店でかけてきたアルバムを自身の思い出を交えて紹介。今後、手に入れて聴いてみたいと思う作品が増えた。
1967年に開いたジャズ喫茶いーぐるのオーナーが店でかけてきたアルバムを自身の思い出を交えて紹介。今後、手に入れて聴いてみたいと思う作品が増えた。
2009年9月29日火曜日
さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 =★★★=
山田 真哉(著)/光文社
会計をかなり噛み砕いた表現で解説した本。すでに財務会計を勉強のしたことのある人にとっては少しものたりないかも。
会計をかなり噛み砕いた表現で解説した本。すでに財務会計を勉強のしたことのある人にとっては少しものたりないかも。
2009年9月25日金曜日
iPhoneをつくった会社 ケータイ業界を揺るがすアップル社の企業文化 =★★=
大谷 和利(著)/アスキー・メディアワークス
iPhoneの成功は周知の事実だが、殊更に賞賛しすぎ。ジョブズ氏がいなくなればアップル社もどうなるかわからないのでは?
iPhoneの成功は周知の事実だが、殊更に賞賛しすぎ。ジョブズ氏がいなくなればアップル社もどうなるかわからないのでは?
2009年9月24日木曜日
知られざる日本の恐竜文化 =★★★★=
金子 隆一(著)/祥伝社
何年かおきに恐竜の展覧会が催され、恐竜ブームが来たと考え勝ちだが、実は商業ベースで採算をとるのは困難であること、書籍や玩具も細々としか売れないこと、昔の怪獣ブームと交じり合ってしまっていること、専門家が少ないためか誤った記述・解釈・絵が多いこと、またプロフェショナルとして恐竜学を専門的に研究する環境が整っていないこと等、日本における非常に中途半端である恐竜について様々な視点から苦言を呈している。著者はレベルの高い恐竜ファンを『恐竜オタク』と定義して、更にレベルの高いファンになることで、現在の中途半端な状況から脱して欲しいと望んでいるようである。
何年かおきに恐竜の展覧会が催され、恐竜ブームが来たと考え勝ちだが、実は商業ベースで採算をとるのは困難であること、書籍や玩具も細々としか売れないこと、昔の怪獣ブームと交じり合ってしまっていること、専門家が少ないためか誤った記述・解釈・絵が多いこと、またプロフェショナルとして恐竜学を専門的に研究する環境が整っていないこと等、日本における非常に中途半端である恐竜について様々な視点から苦言を呈している。著者はレベルの高い恐竜ファンを『恐竜オタク』と定義して、更にレベルの高いファンになることで、現在の中途半端な状況から脱して欲しいと望んでいるようである。
最後の陪審員〈下〉 =★★★=
ジョン グリシャム (著), 白石 朗 (翻訳)/新潮社
70年代の米国南部を舞台に、凶悪犯罪の裁判と若きジャーナリストの正義感が描かれている。人種問題、陪審員制度の問題、大型店舗出店問題等、この時代の米国社会の様子もよくわかる。
70年代の米国南部を舞台に、凶悪犯罪の裁判と若きジャーナリストの正義感が描かれている。人種問題、陪審員制度の問題、大型店舗出店問題等、この時代の米国社会の様子もよくわかる。
最後の陪審員〈上〉 =★★★=
ジョン グリシャム (著), 白石 朗 (翻訳)/新潮社
70年代の米国南部を舞台に、凶悪犯罪の裁判と若きジャーナリストの正義感が描かれている。人種問題、陪審員制度の問題、大型店舗出店問題等、この時代の米国社会の様子もよくわかる。
70年代の米国南部を舞台に、凶悪犯罪の裁判と若きジャーナリストの正義感が描かれている。人種問題、陪審員制度の問題、大型店舗出店問題等、この時代の米国社会の様子もよくわかる。
2009年9月11日金曜日
影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか =★★★★=
ロバート・B・チャルディーニ (著), 社会行動研究会 (翻訳)/誠信書房
人間は社会でうまく生きていくための心理的特性を生まれながら持っており、その特性を逆手にとって商売をする輩も多い。人にだまされないようにするため、あるいは自分が人を動かしたいときに使える技法とも言える。最近流行の行動心理学に通じる面も多いと感じた。
人間は社会でうまく生きていくための心理的特性を生まれながら持っており、その特性を逆手にとって商売をする輩も多い。人にだまされないようにするため、あるいは自分が人を動かしたいときに使える技法とも言える。最近流行の行動心理学に通じる面も多いと感じた。
2009年9月10日木曜日
2009年9月9日水曜日
映画365本 DVDで世界を読む =★★★=
宮崎 哲弥(著) /朝日新聞出版
ハリウッド映画の紹介本であるが、娯楽性や芸術性の観点から作品を評価するというのではなく、作品を通じて米国社会のこんなところが学べるという観点で紹介をしているところが面白い。このように、実用性という観点ばかりで映画を観るのはどうかとも思えるが、普段観ようとしなかった作品も手にしてみるよい機会になるだろう。
ハリウッド映画の紹介本であるが、娯楽性や芸術性の観点から作品を評価するというのではなく、作品を通じて米国社会のこんなところが学べるという観点で紹介をしているところが面白い。このように、実用性という観点ばかりで映画を観るのはどうかとも思えるが、普段観ようとしなかった作品も手にしてみるよい機会になるだろう。
2009年9月3日木曜日
千円札は拾うな。 =★★★★=
安田 佳生 (著) /サンマーク出版
著者自身の経営のノウハウをまとめた本。逆説的な表現が多いが、的を射たものばかりである気がする。起業家(経営者)たるもの人と同じことをしていてはいけない!!
著者自身の経営のノウハウをまとめた本。逆説的な表現が多いが、的を射たものばかりである気がする。起業家(経営者)たるもの人と同じことをしていてはいけない!!
2009年9月1日火曜日
2009年8月25日火曜日
ペリカン文書〈上〉 =★★★★=
ジョン グリシャム (著), 白石 朗 (翻訳)/新潮社
1994年ジュリア・ロバーツ主演で映画化された作品。映画は展開が速く、あまり印象に残らなかったが、原作の方は描写が細かく、また心理面も描かれているのでとても面白い。インターネットや携帯電話の発達した現在ではこの物語のようにはならないだろうが、現代版に作り変えてもよさそう。
1994年ジュリア・ロバーツ主演で映画化された作品。映画は展開が速く、あまり印象に残らなかったが、原作の方は描写が細かく、また心理面も描かれているのでとても面白い。インターネットや携帯電話の発達した現在ではこの物語のようにはならないだろうが、現代版に作り変えてもよさそう。
ペリカン文書〈下〉 =★★★★=
ジョン グリシャム (著), 白石 朗 (翻訳)/新潮社
1994年ジュリア・ロバーツ主演で映画化された作品。映画は展開が速く、あまり印象に残らなかったが、原作の方は描写が細かく、また心理面も描かれているのでとても面白い。インターネットや携帯電話の発達した現在ではこの物語のようにはならないだろうが、現代版に作り変えてもよさそう。
1994年ジュリア・ロバーツ主演で映画化された作品。映画は展開が速く、あまり印象に残らなかったが、原作の方は描写が細かく、また心理面も描かれているのでとても面白い。インターネットや携帯電話の発達した現在ではこの物語のようにはならないだろうが、現代版に作り変えてもよさそう。
2009年8月19日水曜日
ルポ 貧困大国アメリカ =★★★★=
堤 未果 (著)/岩波書店
市場原理を提唱するブッシュ政権の政策によって貧富の格差が増大し、貧困層の人々の暮らしが悲惨なものとなっている米国社会を取材したもの。やや政治色の強い見方という感もあるが、弱肉強食の実態を伝えようとする姿勢が見られる。日本社会も同じ道を歩んでいくのではないかという憂いを感じてしまう。
市場原理を提唱するブッシュ政権の政策によって貧富の格差が増大し、貧困層の人々の暮らしが悲惨なものとなっている米国社会を取材したもの。やや政治色の強い見方という感もあるが、弱肉強食の実態を伝えようとする姿勢が見られる。日本社会も同じ道を歩んでいくのではないかという憂いを感じてしまう。
2009年8月17日月曜日
2009年8月12日水曜日
ザ・マインドマップ 脳の力を強化する思考技術 =★★★=
トニー・ブザン (著), 神田 昌典 (翻訳), バリー・ブザン (著)/ダイヤモンド社
マインドマップの効用として、頭の中にあるものを外に出して視覚に訴えることによって関連付けの再発見が得られ、新しいアイデアや記憶に役立つのだと思う。実践していきたい。本自体は説明が冗長な割りに中身が薄い印象。
マインドマップの効用として、頭の中にあるものを外に出して視覚に訴えることによって関連付けの再発見が得られ、新しいアイデアや記憶に役立つのだと思う。実践していきたい。本自体は説明が冗長な割りに中身が薄い印象。
2009年7月24日金曜日
2009年7月22日水曜日
小さな会社・儲けのルール―ランチェスター経営7つの成功戦略 =★★★=
竹田 陽一 (著), 栢野 克己 (著)/フォレスト出版
中小企業が存続していくための経営的視点からの戦略をまとめたもの。ランチェスターの法則とは兵法のひとつで、弱者が強者と戦うための戦略である。中小企業の戦略とは、最終的にはニッチ戦略となるのだが。
中小企業が存続していくための経営的視点からの戦略をまとめたもの。ランチェスターの法則とは兵法のひとつで、弱者が強者と戦うための戦略である。中小企業の戦略とは、最終的にはニッチ戦略となるのだが。
2009年7月21日火曜日
2009年7月17日金曜日
フラット化する世界(上) =★★★★=
トーマス フリードマン (著), 伏見 威蕃 (翻訳) /日本経済新聞出版社
インターネットのインフラ整備により、ビジネスの世界がフラット化する様子を実例を挙げながら、フラット化のメリット・デメリットを検討している。人口の多い、インドや中国が先進国と競争できる力を持ち始めていることがよくわかる。
インターネットのインフラ整備により、ビジネスの世界がフラット化する様子を実例を挙げながら、フラット化のメリット・デメリットを検討している。人口の多い、インドや中国が先進国と競争できる力を持ち始めていることがよくわかる。
2009年7月8日水曜日
2009年7月6日月曜日
俳句脳 ――発想、ひらめき、美意識 =★★=
黛 まどか (著), 茂木 健一郎 (著) /角川グループパブリッシング
日本語の美しさを大切にすることや、字数制限の中で表現力のある句を読めたときの喜びは理解できるが、この本を読んだだけではどうも俳句を作ってみようという気にはなれないのが不思議。実例がほとんど載ってないためだろうか。
日本語の美しさを大切にすることや、字数制限の中で表現力のある句を読めたときの喜びは理解できるが、この本を読んだだけではどうも俳句を作ってみようという気にはなれないのが不思議。実例がほとんど載ってないためだろうか。
2009年7月2日木曜日
大恐慌のアメリカ =★★★★=
林 敏彦(著)/岩波書店
1929年の株価大暴落から始まる米大恐慌の主に政策面から見たドキュメンタリー。ニューディール政策はダムを作る公共投資というイメージだったが、不況を脱するためにとったルーズベルト大統領の様々な政策を指し、財政均衡を重視していたために、思い切った財政出動はできないまま、10年以上に亘る大不況を経験することになった。不況の脱出の引き金となったのは、第2次世界大戦で、いやおうなく財政支出を行わざるを得なかったからである。一度は勉強しておいて良い本である。
1929年の株価大暴落から始まる米大恐慌の主に政策面から見たドキュメンタリー。ニューディール政策はダムを作る公共投資というイメージだったが、不況を脱するためにとったルーズベルト大統領の様々な政策を指し、財政均衡を重視していたために、思い切った財政出動はできないまま、10年以上に亘る大不況を経験することになった。不況の脱出の引き金となったのは、第2次世界大戦で、いやおうなく財政支出を行わざるを得なかったからである。一度は勉強しておいて良い本である。
2009年7月1日水曜日
2009年6月29日月曜日
道草のすすめ =★★★★=
辰巳 琢郎(著)/角川書店
好奇心あるが故、横道にそれて道草をする。また、そこで吸収したものをすべて自分の身にしていく。著者が、(体験したことを将来に直接役立てることのできる)俳優という職業であるため、このような生き方はわかりやすいが、自分も人間の幅を広げていくために大いに道草をしていきたいと感じた。
好奇心あるが故、横道にそれて道草をする。また、そこで吸収したものをすべて自分の身にしていく。著者が、(体験したことを将来に直接役立てることのできる)俳優という職業であるため、このような生き方はわかりやすいが、自分も人間の幅を広げていくために大いに道草をしていきたいと感じた。
2009年6月25日木曜日
ビューティフル・マインド 天才数学者の絶望と奇跡 =★★★★=
シルヴィア ナサー (著), 塩川 優 (翻訳)/新潮社
ゲーム理論でノーベル経済学賞をもらったジョン・ナッシュの生涯のドキュメンタリー。以前に映画も鑑たが、当然のことながら書籍の方が中身が濃く、人間くささがよく描かれている。才能には恵まれていたが、自己顕示欲が強く、わがままな性格が精神分裂症にかかる要因になったのかもしれない。本人は確かに長い年月、不遇の学者だったかもしれないが、最後には病気も完治し、過去の業績が認められるわけだから、恵まれた学者だったと言えるかもしれない。それより、まわりの人間が多大な迷惑を蒙りながらも、暖かく守ってくれたことに感動した。
ゲーム理論でノーベル経済学賞をもらったジョン・ナッシュの生涯のドキュメンタリー。以前に映画も鑑たが、当然のことながら書籍の方が中身が濃く、人間くささがよく描かれている。才能には恵まれていたが、自己顕示欲が強く、わがままな性格が精神分裂症にかかる要因になったのかもしれない。本人は確かに長い年月、不遇の学者だったかもしれないが、最後には病気も完治し、過去の業績が認められるわけだから、恵まれた学者だったと言えるかもしれない。それより、まわりの人間が多大な迷惑を蒙りながらも、暖かく守ってくれたことに感動した。
2009年6月24日水曜日
スローライフ―緩急自在のすすめ =★★★★★=
筑紫 哲也 (著)/岩波書店
経済のグローバル化、競争化社会、効率化が進む現代ではファーストであることが好まれるが、逆にスローなものや文化に人間の生活の豊かさを感じることができるという体制に迎合しない著者らしい考え。単なる昔への回顧ではなく、じっくり時間をかけることでよいものが生まれるということを効率化の名のもとに消し去ってしまってはいけないという主張で、とても共感できる。人間の価値判断は絶対的なものでないという荘子のような表現も出てくるところが面白い。
経済のグローバル化、競争化社会、効率化が進む現代ではファーストであることが好まれるが、逆にスローなものや文化に人間の生活の豊かさを感じることができるという体制に迎合しない著者らしい考え。単なる昔への回顧ではなく、じっくり時間をかけることでよいものが生まれるということを効率化の名のもとに消し去ってしまってはいけないという主張で、とても共感できる。人間の価値判断は絶対的なものでないという荘子のような表現も出てくるところが面白い。
2009年6月21日日曜日
Back Story =★★★=
Robert B.Parker/No Exit Press
村上式シンプル英語勉強法で推奨の洋書を手にとってみた。テレビシリーズにもなったアクションもので、内容は薄いので読みやすい。できるだけ辞書を使わずにさっと読んでしまうのがよい。
村上式シンプル英語勉強法で推奨の洋書を手にとってみた。テレビシリーズにもなったアクションもので、内容は薄いので読みやすい。できるだけ辞書を使わずにさっと読んでしまうのがよい。
2009年6月11日木曜日
2009年6月8日月曜日
フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術 =★★★=
寺田 昌嗣 (著)/PHP研究所
何かを得るため、また自分を成長させるためという目的を持った読書を目指すにはよい指南書だと思う。ただし、本書を読んで、あまりにも効率を追求するビジネス目的だけの読書というのも味気ない気がしてきた。人生を豊かにする読書があってもよいだろう。
何かを得るため、また自分を成長させるためという目的を持った読書を目指すにはよい指南書だと思う。ただし、本書を読んで、あまりにも効率を追求するビジネス目的だけの読書というのも味気ない気がしてきた。人生を豊かにする読書があってもよいだろう。
2009年5月29日金曜日
村上式シンプル英語勉強法―使える英語を、本気で身につける =★★★★=
村上 憲郎 (著)/ダイヤモンド社
英語は知力ではなく、筋力という主張は納得できる。手っ取り早く、かつ持続的に筋力トレーニングを行うノウハウを示していると思う。本書に習って英語没頭期間を始めてみる気になった。
英語は知力ではなく、筋力という主張は納得できる。手っ取り早く、かつ持続的に筋力トレーニングを行うノウハウを示していると思う。本書に習って英語没頭期間を始めてみる気になった。
2009年5月26日火曜日
人間失格 =★★★=
太宰 治 (著)/集英社
自分の弱さを卑下しつつ、自己弁護しつつという文体は面白いと思った。著者自身の告白と考えられているようで、その点からも興味深く読めた。ただし、読んだ後味の良い本ではない。
自分の弱さを卑下しつつ、自己弁護しつつという文体は面白いと思った。著者自身の告白と考えられているようで、その点からも興味深く読めた。ただし、読んだ後味の良い本ではない。
ブッダの旅 カラー版 =★★★★=
丸山 勇/著/岩波書店
著者は本職がカメラマンなので、美しく豊富な写真の存在が際立っている。内容についてもブッダの生涯にわたる行程をそれぞれの場所の写真を添えながら説明されているので楽しく読むことがきでる。ブッダ以後の仏教の発展・変化やインドにおける仏教の衰退についても知りたくなった。
著者は本職がカメラマンなので、美しく豊富な写真の存在が際立っている。内容についてもブッダの生涯にわたる行程をそれぞれの場所の写真を添えながら説明されているので楽しく読むことがきでる。ブッダ以後の仏教の発展・変化やインドにおける仏教の衰退についても知りたくなった。
2009年5月25日月曜日
武器よさらば(下) =★★★★=
アーネスト ヘミングウェイ (著), Ernest Hemingway (原著), 金原 瑞人 (翻訳) /光文社
舞台は第一次大戦時の著者の体験をもとにしたようだ。題名からは戦争放棄を唱えているのかと考えたがそうではない。読んでいる間、軽やかな表現、楽天的なストーリー展開は著者の特徴かと思っていたが、これが重い結末を強く印象づけるのに効果的であった。
舞台は第一次大戦時の著者の体験をもとにしたようだ。題名からは戦争放棄を唱えているのかと考えたがそうではない。読んでいる間、軽やかな表現、楽天的なストーリー展開は著者の特徴かと思っていたが、これが重い結末を強く印象づけるのに効果的であった。
2009年5月24日日曜日
GRデジタルワークショップ 2 =★★★=
田中 長徳 (著)/エイ出版社
長徳氏は仕事カメラとしてのGRDⅡの良さを強調し、シンプルな使い方を推奨している。素人カメラマンとしては様々なマニュアル操作が可能なコンパクトデジカメとして、趣味的な使い方の楽しさを味わいたいカメラなのだが。
長徳氏は仕事カメラとしてのGRDⅡの良さを強調し、シンプルな使い方を推奨している。素人カメラマンとしては様々なマニュアル操作が可能なコンパクトデジカメとして、趣味的な使い方の楽しさを味わいたいカメラなのだが。
2009年5月19日火曜日
三国志英雄ここにあり 3 =★★★★★=
柴田 錬三郎/著 正子 公也/画/ランダムハウス講談社
曹操の大躍進が主題の巻。巻頭のカラー絵に曹操軍の主要メンバーが描かれている。劉備は戦乱の中で次第に目的なく戦う武将と化してきたように感じる。
曹操の大躍進が主題の巻。巻頭のカラー絵に曹操軍の主要メンバーが描かれている。劉備は戦乱の中で次第に目的なく戦う武将と化してきたように感じる。
2009年5月18日月曜日
カメラに訊け! 知的に遊ぶ写真生活 =★★★=
田中 長徳/著/筑摩書房
長徳節復活。最近はデジカメ本でお目にかかるようになった著者だが、フィルムカメラ特にライカへの拘りの強さは健在である。何故かつてのライカにはブランド力があったのかということをカメラの歴史を紐解きながら説いている。
長徳節復活。最近はデジカメ本でお目にかかるようになった著者だが、フィルムカメラ特にライカへの拘りの強さは健在である。何故かつてのライカにはブランド力があったのかということをカメラの歴史を紐解きながら説いている。
2009年5月13日水曜日
モチベーション・リーダーシップ 組織を率いるための30の原則 =★★★★=
小笹 芳央/PHP研究所
『組織を動かしていくために、リーダーはメンバーのモチベーションを高めるためのスキルを持つべきである。また、内部環境、外部環境を的確に判断してリーダーシップをとるべきである。』という主張。特に人の意識の持ち方に焦点を当てているのが興味深い。昨今の環境変化の激しい時代を企業が柔軟に生き延びていくためには内部革新を繰り返していかねばならないが、環境は変わっても人の動かし方は変わらないということを再認識させられた。
『組織を動かしていくために、リーダーはメンバーのモチベーションを高めるためのスキルを持つべきである。また、内部環境、外部環境を的確に判断してリーダーシップをとるべきである。』という主張。特に人の意識の持ち方に焦点を当てているのが興味深い。昨今の環境変化の激しい時代を企業が柔軟に生き延びていくためには内部革新を繰り返していかねばならないが、環境は変わっても人の動かし方は変わらないということを再認識させられた。
2009年5月11日月曜日
禁断の市場 =★★★★=
ベノワ・B・マンデルブロ (著), リチャード・L・ハドソン (著), 高安 秀樹 (翻訳), 雨宮 絵理 (翻訳), 高安 美佐子 (翻訳), 冨永 義治 (翻訳), 山崎 和子 (翻訳)/東洋経済新報社
市場の価格変動を含め、世の中のあらゆる自然現象が、正規分布でなく、時系列相関を持ったべき乗分布に従っているということを主張する。ただし、理解しても利益を得るものでなく、損失を回避することができると言及しているところは少し奥ゆかしさを感じる。特に金融市場はこれまでポートフォリオ理論やオプション理論価格に見られるように、ランダムウォークや正規分布に頼った金融工学という形で理論の発展をしてきた分野であるだけに、本著の警鐘する意味は大きい。
市場の価格変動を含め、世の中のあらゆる自然現象が、正規分布でなく、時系列相関を持ったべき乗分布に従っているということを主張する。ただし、理解しても利益を得るものでなく、損失を回避することができると言及しているところは少し奥ゆかしさを感じる。特に金融市場はこれまでポートフォリオ理論やオプション理論価格に見られるように、ランダムウォークや正規分布に頼った金融工学という形で理論の発展をしてきた分野であるだけに、本著の警鐘する意味は大きい。
2009年5月10日日曜日
2009年5月1日金曜日
世界を変える人たち―社会起業家たちの勇気とアイデアの力 =★★★=
デービッド・ボーンスタイン (著), 井上英之 (監修), 有賀 裕子 (翻訳)/ダイヤモンド社
社会企業家というテーマで社会貢献を目的として企業うる人たちの話を多く例示した本。これらの企業化には、従来にないアイデアを持つことと同時に、人を動かす力や粘り強い精神力、また組織として成立させていくための人材発掘力が必要であるということがわかる。更に社会企業家に限らず、リーダーシップをとって大きなことを成し遂げるためには同様の資質が必要とされることがわかってくる。
社会企業家というテーマで社会貢献を目的として企業うる人たちの話を多く例示した本。これらの企業化には、従来にないアイデアを持つことと同時に、人を動かす力や粘り強い精神力、また組織として成立させていくための人材発掘力が必要であるということがわかる。更に社会企業家に限らず、リーダーシップをとって大きなことを成し遂げるためには同様の資質が必要とされることがわかってくる。
2009年4月12日日曜日
成功者の絶対法則セレンディピティ “偶然のひらめき”は、失敗のあとにやってくる =★★★=
宮永 博史/著/祥伝社
偶然のきっかけをうまく活用できたビジネス界の成功談を集めた本。成功者には、セレンディピティ(=偶然に発見する能力)よりも成功への執念が備わっていることが必要条件ではないかと思った。ロジカルシンキングという言葉が少し気になった。
偶然のきっかけをうまく活用できたビジネス界の成功談を集めた本。成功者には、セレンディピティ(=偶然に発見する能力)よりも成功への執念が備わっていることが必要条件ではないかと思った。ロジカルシンキングという言葉が少し気になった。
2009年4月11日土曜日
武器よさらば(上) =★★★★=
アーネスト ヘミングウェイ (著), Ernest Hemingway (原著), 金原 瑞人 (翻訳) /光文社
ヘミングウェイを今まで読んだことがないことに気づいて手にしてみた。
ヘミングウェイを今まで読んだことがないことに気づいて手にしてみた。
2009年4月10日金曜日
Googleの入社試験 非公認 =★★=
竹内 薫/編 /徳間書店
Googleの求めている人材像がわかるのではないかと本書を手にしたが、単なるクイズ問題集。正当が存在しないものもあるので複数の回答例を載せている。
Googleの求めている人材像がわかるのではないかと本書を手にしたが、単なるクイズ問題集。正当が存在しないものもあるので複数の回答例を載せている。
2009年4月9日木曜日
数に強くなる =★★★★=
畑村 洋太郎/著 /岩波書店
数学というより、数の捕らえ方や、日頃の頭の動かし方について書かれていて、『数に強い』=『頭をうまく使う』を説いている。ただし、理系バカにも否定的で面白い。
数学というより、数の捕らえ方や、日頃の頭の動かし方について書かれていて、『数に強い』=『頭をうまく使う』を説いている。ただし、理系バカにも否定的で面白い。
2009年4月8日水曜日
2009年4月7日火曜日
ロジカル・シンキング 論理的な思考と構成のスキル Best solution =★★★=
照屋 華子/著 岡田 恵子/著 /東洋経済新報社
マッキンゼー流コミュニケーションの方法論を書いたもの。シンプルな方法論でよいが、考えれば当たり前かも。
マッキンゼー流コミュニケーションの方法論を書いたもの。シンプルな方法論でよいが、考えれば当たり前かも。
2009年4月6日月曜日
2009年4月5日日曜日
2009年4月4日土曜日
無思想の発見 =★★=
養老 孟司/著 /筑摩書房
日本人の無思想主義を題材にして、意識、思想、哲学という曖昧な概念を明確に定義し直したかったのではないか。ただし、それが重要なことのようには思えなかった。
日本人の無思想主義を題材にして、意識、思想、哲学という曖昧な概念を明確に定義し直したかったのではないか。ただし、それが重要なことのようには思えなかった。
2009年4月3日金曜日
2009年4月2日木曜日
頭のいい人がしている1日1分のビジネス手帳術 =★★=
桃山 透/ぱる出版
メモ、スケジュール、ToDo、日記等を手短に手帳につけることで仕事の効率アップを図るというもの。小まめに仕事のスケジュール管理することが苦手な人には参考になる本。しかし、しごく当たり前のHowToばかりで目新しいものはなかった。
メモ、スケジュール、ToDo、日記等を手短に手帳につけることで仕事の効率アップを図るというもの。小まめに仕事のスケジュール管理することが苦手な人には参考になる本。しかし、しごく当たり前のHowToばかりで目新しいものはなかった。
2009年4月1日水曜日
2009年3月6日金曜日
教育力 =★★★★=
斎藤 孝 (著) /岩波書店
古いタイプの教師像に思えるが、昨今の若者の向学心低下を憂いてのことだろう。子供の教育論としては参考になる点も多い。ただし、本全体としてはややまとまりに欠ける。
古いタイプの教師像に思えるが、昨今の若者の向学心低下を憂いてのことだろう。子供の教育論としては参考になる点も多い。ただし、本全体としてはややまとまりに欠ける。
2009年3月5日木曜日
頑固力 =★★★★=
岡田 彰布 (著)/角川・エス・エス・コミュニケーションズ
大阪人らしい監督岡田の選手の使い方を理解できた。理論派ではなく、感情派であることはこれを読んで知った。マイナス思考から入るという考え方は、いざという時にパニックに陥ってしまうことを防ぐことにつながり、短期的な勝負ごとには大切なのではないかと感じた。
大阪人らしい監督岡田の選手の使い方を理解できた。理論派ではなく、感情派であることはこれを読んで知った。マイナス思考から入るという考え方は、いざという時にパニックに陥ってしまうことを防ぐことにつながり、短期的な勝負ごとには大切なのではないかと感じた。
2009年3月4日水曜日
2009年3月3日火曜日
A Technique for Producing Ideas =★★★=
James Webb Young/Mcgraw-hall book
カードに情報を書いて、関連性を見つけ、一旦放置して潜在意識の中で新たなアイデアを見つけるという手法。すでにどこかで書かれていたものだった。まだ実践したことがないので試してみたい。文章を書いたりするときには有効かもしれない。
カードに情報を書いて、関連性を見つけ、一旦放置して潜在意識の中で新たなアイデアを見つけるという手法。すでにどこかで書かれていたものだった。まだ実践したことがないので試してみたい。文章を書いたりするときには有効かもしれない。
2009年3月2日月曜日
ハイスクール・パニック =★★=
スティーヴン・キング/著 飛田野 裕子/訳 /扶桑社
先生を殺害し、クラスメートを人質に立て籠もりを行った高校生がクラスメートを煽って一人の優等生をリンチするというかなりエゲツナイ話。集団心理が起こす危険性を恐怖と見るホラーストーリーとも言える。刺激的ではあるが、現代の心理的病巣について考えさせられるというところまでは行かない。
先生を殺害し、クラスメートを人質に立て籠もりを行った高校生がクラスメートを煽って一人の優等生をリンチするというかなりエゲツナイ話。集団心理が起こす危険性を恐怖と見るホラーストーリーとも言える。刺激的ではあるが、現代の心理的病巣について考えさせられるというところまでは行かない。
2009年3月1日日曜日
A6ノートで思考を地図化しなさい たった100円で願望実現! =★★★=
松宮 義仁/著/徳間書店
マインドマップというアイデア整理法をA6サイズの手帳で書くと便利、という内容。その中のTodayマッピングというスケジュールをマッピングするという発想は面白いと思った。
マインドマップというアイデア整理法をA6サイズの手帳で書くと便利、という内容。その中のTodayマッピングというスケジュールをマッピングするという発想は面白いと思った。
2009年2月5日木曜日
スピード脳が可能にする速読・記憶法 =★★=
七田 眞/ロングセラーズ
七田式右脳トレーニングを要約した本。右脳に関する本を読むと、何となく自分もトレーニングすれば天才に近づけるような気分になってくる。以前購入したCD付きの、『七田式超右脳開発トレーニング―高速視・聴・読であなたの中に眠る「本当の力」を呼び覚ませ!』を引っぱり出して聴いてみた。しかし、速聴によって速読もできるようになる感覚は味わうことができなかった。もっと訓練が必要か??
七田式右脳トレーニングを要約した本。右脳に関する本を読むと、何となく自分もトレーニングすれば天才に近づけるような気分になってくる。以前購入したCD付きの、『七田式超右脳開発トレーニング―高速視・聴・読であなたの中に眠る「本当の力」を呼び覚ませ!』を引っぱり出して聴いてみた。しかし、速聴によって速読もできるようになる感覚は味わうことができなかった。もっと訓練が必要か??
2009年2月4日水曜日
図書館利用の達人 インターネット時代を勝ち抜く =★★=
久慈 力/現代書館
ジャーナリスト的な調べ物をする際にいかに図書館を利用するかを示した本。読み物を借りることを目的とした図書館の利用についてはあまり付加情報なし。
ジャーナリスト的な調べ物をする際にいかに図書館を利用するかを示した本。読み物を借りることを目的とした図書館の利用についてはあまり付加情報なし。
2009年2月3日火曜日
2009年2月2日月曜日
2009年2月1日日曜日
算数・数学が得意になる本 =★★★=
芳沢 光雄 (著)/講談社
解法を覚えるのではなく、考え方を理解して応用するという数学の本質を再起させてくれた。子供への指導に活かしていきたいが、実践はそうたやすくないだろう。
解法を覚えるのではなく、考え方を理解して応用するという数学の本質を再起させてくれた。子供への指導に活かしていきたいが、実践はそうたやすくないだろう。
2009年1月5日月曜日
すべての情報は1冊の手帳にまとめなさい =★★★=
蟹瀬誠一&「知的生産」向上委員会 (著) /三笠書房
ビジネス人に向けた手帳活用術の紹介。手帳に多くのことを書き込まない方が検索に便利という点は納得できる。スケジュールをこなすより、アイデアを練る仕事が多いため、著者のスタイルとは少し異なるが、他人のアイデアも参考にしたい。
ビジネス人に向けた手帳活用術の紹介。手帳に多くのことを書き込まない方が検索に便利という点は納得できる。スケジュールをこなすより、アイデアを練る仕事が多いため、著者のスタイルとは少し異なるが、他人のアイデアも参考にしたい。
2009年1月4日日曜日
ペダリスト宣言! 40歳からの自転車快楽主義 =★★★=
斎藤 純 (著)/日本放送出版協会
サイクリングにこだわりを持った人ということでぺダリストという造語を作り、自分の乗り方や自転車の歴史などを紹介している。銀輪の覇者の著者ということで興味深く読めた。
サイクリングにこだわりを持った人ということでぺダリストという造語を作り、自分の乗り方や自転車の歴史などを紹介している。銀輪の覇者の著者ということで興味深く読めた。
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