塩野 七生 (著)/新潮社
ポエニ戦役が終了し、比較的平和な時代が訪れると同時に、領土を拡大したローマの構造的な問題が浮かび上がってくる。農耕社会から脱皮し資本主義化していくことによる貧富の差の拡大、失業者の増加、軍事力の低下、ローマと連合国の格差などである。
先見性のある改革派も現れるが、既得権益を持ち保守的な考え方の元老院につぶされてしまう。
社会制度は環境の構造変化にどのように対応していけるか、柔軟性が問われるところだが、なかなか先手を打った改革は進まないのがいつの世にも言えることだろう。
紀元前にもかかわらず、戦争の歴史だけでなく、このような政治史も詳細に記録が残っていることに驚かされる。
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