塩野 七生 (著)/新潮社
キリスト教徒からは最も敵とされている暴君ネロの登場。
ただ、キリスト教徒を迫害したのは、ローマの大火災の犯人に仕立てた一回のみと意外と少ない。
また、悪政ばかりでなく、善政も行っているので本書を読む前のイメージとは異なった。
ナイーブな性格故に逆境に弱く、暴挙に出てしまうのである。
14年間の統治の後、30歳で自死に追い込まれる。
皇帝の器ではなかったということであろう。
本シリーズは『悪名高き皇帝たち』となっているが、その後長期に亘る帝政ローマの安定化には貢献したと言えよう。ただ、皇帝一人に権力が集中する仕組みにしては、バランスの欠ける部分を持った人たちだったということであろう。
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