塩野 七生 (著)/新潮社
題名が『悪名高き皇帝たち』とあるが、これは過去の歴史家の評価である。著者は、彼らの皇帝としての統治能力を客観的に見てみようという立場で書いているところが面白い。
本書はアウグストゥスを継いだ2代皇帝ティベリウスである。派手さはなく、民衆からの人気も高いわけではいが、堅実な統治で帝国全体の安定化路線を確実なものにしていく。ストイックな生活の様子も著者は高く評価しているようだ。
都市のインフラに限らず、政治・法律・軍事などは適切なメンテナンスや時代に応じた修正が必要であり、それらを税金を上げることなく緊縮財政の中着実に実行する姿は有能な政治家として好感が持てる。
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